2004年に旧安来市と広瀬町、伯太町が合併した安来市には、24の交流センターがあります。安来節や足立美術館など、有名な伝統芸能や観光名所だけでなく、その街で暮らしているからこそ感じるanguruスポットがあるはず。ということで、交流センターの館長さんを訪ねて聞きました。「あなたの街のanguruスポットは?」

 

 

 

 

あなたの街のanguruスポット vol.④

— 安田地区 母里地区 井尻地区 赤屋地区 編—

 

 

 

 

 

 

安田地区編

 

小松原館長のプロフィール

 

 

 

安田地区出身。昭和22年1月生まれの71歳。東京の建設会社に勤務された後、高専の教員をされておられた方です。9年前に地元の伯太町安田に戻られ、平成25年より当センターの館長職に着任され館長歴は5年。若いころから続けている軟式テニスを健康維持も兼ねて楽しまれているとか。

 

 

 

安田地区ってどんなところ?

 

 

安来市中部の東端に位置し、鳥取県南部町と隣接する地域。米子市街や安来市街へのアクセスが良く、自然豊かで静かな土地のため地区外からの移住者も多い地域とか(人口流出率が市内で一番低い地区なのだそうです)。鎌倉時代に後醍醐天皇が隠岐の島に流される際に立ち寄られ、地名の由来となった安田未明(ほのか)が同地区にあります。

 

 

 

小松原館長anguruスポット

『安田要害山展望台からの景色』

 

 

 

安田要害山は、かつて中国地方11ヵ国を支配した尼子氏の居城「月山富田城」を守る十の要塞「尼子十塞(あまごじっさい)」のひとつ。戦国時代はのろしを上げる戦の重要拠点でした。現在この山の頂上には整備された展望台があり、360°見渡せる大パノラマの景観は安来市でも随一です。中海や鳥取県の伯耆大山(ほうきだいせん)をはじめ、西に松江市、東に米子市などこの山の上から四方のまちの様子や景色を楽しむことが出来ます。

 

 

 

安田要害山 所在地

〒692-0202 島根県安来市伯太町安田関354(長台寺)

※長台寺内の登山道より登頂

 

 

 

                                      

 

 

母里(もり)地区編

 

栂瀬館長のプロフィール

 

 

伯太町東母里出身。安来市役所を退職後、さぎの湯温泉のある安来市古川町の「夢ランドしらさぎ」で理事長をされておられました。平成29年4月より当館長になられ、館長歴は1年。家族で出かける旅行と日曜大工が好きで、創作イメージを膨らませながらホームセンターに通うのが楽しみで、自宅の車庫兼物置倉庫などもご自身で作られたという職人気質の持ち主。

 

 

 

母里地区ってどんなところ?

 

 

 

母里地区は、鳥取県南部町に隣接する安来市中部東端に位置する中山間地域。代表的な行事は186年前から続く「母里市(30年前より「母里市やまんば祭り」として開催)」や、うなぎなどの川魚をつかみ取りする「かっぱまつり」。家々でお雛様を屋敷の縁側に飾る「ひなめぐり」など。江戸時代は松江藩の支藩「母里藩」の城下町です。※ひなめぐりは広瀬町布部、広瀬町広瀬、伯太町母里で同時期に開催。

 

 

 

栂瀬館長おすすめのanguruスポット

『柴田御三家の屋敷と城下町の風景』

 

 

 

江戸時代に安来港が鉄の積出港として賑わっていた頃、この母里の町も鳥取県の山間から運ばれる鉄(日野鉄)の街道上にあったことから、母里藩の統治のもと鉄の商売で栄えた城下町です。石高1万石の日本一小さい母里藩の面影を残す町並みがあり、東母里の柴田御三家の屋敷をはじめ、山本邸、後藤邸など鉄の豪商屋敷の雰囲気も賑わっていた当時の歴史を感じることが出来ます。

 

 

 

柴田御三家 所在地

〒692-0207 島根県安来市伯太町東母里

 

 

                                      

 

 

井尻(いじり)地区編

 

門脇館長のプロフィール

 

伯太町井尻出身。平成26年から館長に着任され館長歴は4年。自営の木工業をされながら館長業務に従事しています。自由な発想で面白い木工作品を創作される組子細工の作家さんでもあります。仲間と飲む楽しい酒が大好きで、「田舎だからないものはない。無理せずいつも自然体でいることが大切」を地で行く人柄で「カズさん」の愛称で地元の方に親しまれています。

 

 

井尻地区ってどんなところ?

 

 

 

井尻地区は、鳥取県南部町と隣接する安来市中部東端の地域。地区の行事は30年前から続く「元旦つなひき」や8月の「八朔(はっさく)祭り」など。「伊達コレクション」の名で知られる鳥類研究家の故・伊達源一郎氏もこの井尻の出身者で、初期の当交流センター(旧井尻公民館)は伊達氏から譲り受けた屋敷だったそうです。

 

 

門脇館長おすすめのanguruスポット

『比婆山の柱状節理(ひばやまのちゅうじょうせつり=玄武岩)』

 

 

 

国生みの神「神伊邪那美命(イザナミノミコト)」が葬られたとされ安産祈願のパワースポットとして知られる「比婆山(ひばやま)」。峠之内のから見る比婆山は岩肌が露出しており、太古の時代の地殻変動の様子がうかがえます。全国各地の柱状節理の多くが指定公園にされている中、この比婆山は私有地で多くの学者さんも研究に来られます。近くの川や溜め池で見られる柱状節理の様子がとても特徴的です。

 

 

比婆山柱状節理 所在地

〒692-0065 島根県安来市伯太町峠之内

※安来市街地から県道9号線を南下。伯太町峠之内の粟倉橋(あわくらばし)付近

◎比婆山の柱状節理一帯は私有地のため、立入りで撮影希望の方は門脇館長さんにご連絡ください。TEL:090-4573-0941(門脇館長)

 

 

                                      

 

 

赤屋地区編

 

細田館長のプロフィール

伯太町赤屋出身。前職は安来市内にある流通会社で仕入と販売を担当されていたそうです。前職での出張を含めると47都道府県全てを周っておられ、沖縄県の伊平屋島(いへやじま)の美しい景色と泡盛が特に印象的だったとか。平成29年4月から館長に着任され館長歴は1年。少子高齢化に向かう時代ではあるけれど、地元の人と力を合わせて赤屋の地を守っていきたいとお話しされました。

 

 

赤屋地区ってどんなところ?

 

 

 

赤屋地区は安来市南東に位置し、鳥取県南部町と日南町に隣接する山間の地域。昭和30年代頃から続く「元旦マラソン」や「農業文化祭」など、赤屋地区を構成する6つの分館(赤屋、下小竹、上小竹、下十年畑、上十年畑、草野)の協力のもと地元の行事が行われています。出雲神話の時代、大国主命(オオクニヌシノミコト)が頂に立ち出雲國平定を宣言されたとされる巨岩「稚児岩(ちごいわ)」もこの赤屋地区にあります。

 

 

 

細田館長おすすめのanguruスポット

『鷹入の滝(たかいりのたき)』

 

 

 

鷹入の滝は、地元の自治会を中心に周辺の環境整備と保全が昔から行われていました。その取組みや水質、景観などが評価され平成20年に環境省が選定する平成の名水百選に選ばれました。また同省が2016年に実施した「名水百選選抜総選挙」では『秘境として素晴らしい名水部門』で第2位を獲得(1位は愛知県岡崎市の烏川ほたるの里湧水群)。滝の景観はもちろん森林浴もできる神秘的な場所です。

 

 

鷹入の滝 所在地

〒692-0322 島根県安来市伯太町上小竹

※安来市街地から県道9号線を南下。県道104号線から県道105号線に経由し6km南下(鷹入の滝駐車場より登山)